装具の修理に呼ばれて現地で出会った装具がかなり年季の入っているものだった。
なんてことがしょっちゅうあります。
そういう方に話を聞くと、「どこに相談していいかわからなかった」という声をよく聞きます。
なのでそういう方の道しるべになればとおもい、この記事を書きました。
装具を1本しか持っていない方
生活をするうえで使用する装具は身体障がい者手帳を使用し製作する【厚生用装具】、治療上必要な装具は医療保険制度をしようする【治療用装具】です。
プラスチックの装具の方
身体障がい者手帳をお持ちの方
現在、生活上で装具を使用している方
役所(福祉)に手帳を使って装具を新しく作りたいと相談してください。窓口に行ってもいいし、電話でも大丈夫です。
そこからどういう手順を踏んだらいいのか案内があります。
手帳で製作する補装具は【厚生用装具】といい、生活上使用する装具という意味合いになります。初めて装具を作るときは治療のためなので医療保険の制度を使用するのですが、生活で必要か、治療で必要かで制度が異なるのです。
厚生用装具の場合は医療保険で装具を製作したときのような費用を10割負担する必要が無くなります。
身体障がい者手帳をお持ちでない方
お持ちでない場合は手帳を取得し手帳で製作を進めていくか、初めて装具を作ったときと同様に医療保険制度を使用することになります。
その場合は医師の診断・装具製作の許可が必要になりますので、医療機関に受診していただくか、往診の医師に許可を頂く必要があります。
また、耐用年数が1.5年なので1.5年経過していないと保険者からの還付が認められない場合もあります。認められない場合は自費になる可能性があります。(絶対に認められないわけではありません)
両側金属支柱付き短下肢装具の方
身体障がい者手帳をお持ちの方
現在、生活上で装具を使用している方
役所(福祉)に手帳を使って装具を新しく作りたいと相談してください。窓口に行ってもいいし、電話でも大丈夫です。
そこからどういう手順を踏んだらいいのか案内があります。
手帳で製作する補装具は【厚生用装具】といい、生活上使用する装具という意味合いになります。初めて装具を作るときは治療のためなので医療保険の制度を使用するのですが、生活で必要か、治療で必要かで制度が異なるのです。
厚生用装具の場合は医療保険で装具を製作したときのような費用を10割負担する必要が無くなります。
身体障がい者手帳をお持ちでない方
お持ちでない場合は手帳を取得し手帳で製作を進めていくか、初めて装具を作ったときと同様に医療保険制度を使用することになります。
その場合は医師の診断・装具製作の許可が必要になりますので、医療機関に受診していただくか、往診の医師に許可を頂く必要があります。
また、耐用年数が3年なので3年経過していないと保険者からの還付が認められない場合もあります。認められない場合は自費になる可能性があります。(絶対に認められないわけではありません)
装具を2本以上をお持ちの方
前回を身体障がい者手帳で製作した方
前回同様、福祉の方に申請をしてください。ただし、今の装具があっていないと思っている方は再判定を受けてください。
また、6年以上再判定を行っていない方は、当初より足の状態が代わっている場合もあります。なので、再判定を行ってみてもいい時期になります。装具外来に通われている方は医師に相談してみるのも一つの方法です。治療として装具を製作する方針になった場合はまた医療制度のほうに切り替えることもありえます。
前回を医療で製作した方
医療で製作の場合は医師に相談してください。
しかし、基本的には生活で使用している装具は厚生用装具の扱いになってくるので、身体障がい者手帳をお持ちの方は福祉の制度に切り替えることも検討してください。その場合は福祉に申請をしてください。
まとめ
その装具でも装具は消耗品です。毎日使用しているとなればベルトも消耗してきますし、金属部分も消耗します。プラスチックも経年劣化してきます。
大がかりな修理が必要になったとき、その場でも修理ができず製作所の方で預かりになると装具なしの期間が出来てしまいます。そうならないように、適切な期限が来たら2本目の製作をしていくことをお勧めします。
また、身体の状態は良くも悪くもなります。その時の体にあった装具を使用することも大事です。
どこに相談したらいいかわからなかったという声は多く聞かれます。【義肢装具製作所】【役所】【装具外来・病院】などで検索をかけ、近くのところにどうしたらいいのか聞いてみるものひとつです。
義肢装具士の自分がこんなことをいうのもなんですが、装具の制度のことは詳しい方がなかなかいません。なのではじめはたらい回しにされてしまうかもしれませんが、一度製作できる道筋がたてば後々楽なので、諦めずに再製作までこぎつけていただきたいです。
皆さんにわかりやすい制度になれば、作り変えのしやすい制度になればいいなと心から思います。