【図で解説】義肢装具士が教える医療用コルセット(ダーメンコルセット) 上下の見分けかた

コルセット

こんにちは
仕事上、医療用コルセットをよく扱うのですが、上下がわからなくなっている方、上下さかさまにつけている方にたまにお会いします。
患者様以外でも上下わからない方がたくさんいるかと思います。というもの、施設から外来に来た患者様のコルセットを見るとさかさまになっていることがあるからです。

本来ならコルセットを提供するこちらがマークを書いたり工夫しないといけません。

今回は、マーク等がなく上下がわからない、見分け方を知りたいという方向けに義肢装具士目線で解説を書きましたので、参考になればといいなとおもいます。
我々が提供するコルセットは会社によって作り方はまちまちですが、ポイントはそんなにズレないはずなのでどなたがみても大丈夫かと思います。

今回の話の中に出てくるコルセットの名称です

まずは支柱の向きを確認してみてください
前側に斜めになっている支柱(赤線)があるかと思います。
ここは骨盤の出っ張りに支柱が当たらないようにわざと斜めにしています。
上の方が広かったら上下さかさになっている可能性大です。

長いコルセットの場合は、下のえぐれより、上の方がえぐれています。
それは、長くしたいけど、全体的に長くするとわきの下にコルセットが干渉してしまうからです。わきの下への干渉を防ぐためにえぐれを大きくしています。

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短いコルセットの上下の見分けはなかなか難易度が高いです。
上縁に関して、会社によっても変わってきますが、わきの下への干渉は関係ないのでだいたいがえぐれがなく、フラットに作られます。
ここで見分けがつかない場合は他の方法でご確認ください。

 

だいたいの会社がベルトは右につけていると思います。それは利き手でベルトを引っ張っていただくためです
なので、左利きと申告していただいた場合はベルトが左に来ているかと思います。

会社によって作り方は違いますが、それでもポイントとしてお伝えできる上下みわけるための目安はこんな感じだと思います。

参考になれば幸いです。

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